サーバまたはサーバー(server)は、サービスを提供するソフトウェア、あるいはその機能が稼働しているコンピュータ自体を指す言葉である。
語源はクライアントサーバーモデルの用語で、「クライアント」(要求する側)に対してサービスを提供する側(サーバ)を指す。
コンピュータ(ハードウェア)のことを明示的に指し示す場合は「サーバコンピュータ」「サーバマシン」「サーバ機」などと呼ばれ、ソフトウェアのことを指す場合は「サーバソフト」「サーバソフトウェア」「サーバプログラム」などと呼ばれる。
1980年代半ば、米ノベルはNetWareと呼ばれるPC向けファイル共有サーバOSの出荷を開始した。
当初はサーバ機などなかったので、文字通り普通のパソコンにサーバOSをインストールして利用していたという。
その後、米コンパック(現在はヒューレット・パッカードに吸収合併)は、PCサーバの元祖ともいえる製品を開発・販売した。
この時期から「サーバ」がコンピュータの役割を示す単語から、サーバと呼ばれる新たなクラスのハードウェアを示す単語へと変わっていった。
次の大きな変化は、1990年代の中頃に起こった。
1994年に出荷が開始されたWindows NTは、データベースサーバやメールサーバなど、さまざまなサーバアプリケーションが動作し、CPUパワーが必要とするものであった。
1990年代後半から2000年代、インターネットが普及すると、サーバはより身近な存在になり、個人レベルでも自宅サーバやホスティングサーバを利用するようになった。Webサーバには、文章が書かれたHTMLファイル、ページ内の構成やデザインを調整するCSSファイル、画像ファイルなどが格納されている。
Webサーバは、格納されたこれらのWebページの情報をクライアントに要求された時に取り出して送ることができるため、Webサイト(ホームページ)運営には不可欠のものである。
Webサーバの中でも、業者に申し込み借りるサーバーをレンタルサーバーと呼ぶ。
レンタルサーバーはアプリケーションのインストールやデータの転送の制限がある場合があるものの、費用が安い、通信料やセキュリティの心配をしなくて良いなどの利点がある。
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