デグレード(degrade)とは、バージョンアップにともなって、その品質が以前よりも悪くなることを意味する言葉である。
「デグレ」と省略形で用いられる場合もある。
ちなみに「デグレード」に該当する事象は、英語では「リグレッション(Regression)」と呼ぶ。
「デグレード」は日本のIT業界でしか通じない和製英語なので注意が必要である。
デグレードの中にはいくつか種類がある。
特に下記の事項は「デグレード」に含まれるが、それぞれを区別しているエンジニアも多い。
デグレードの主な原因は、新たに開発した部分のテストが不十分だったり、ソースコードのバージョン管理の不備によるものだったり、変更箇所が全体に及ぼす影響の評価が不十分であったりと複数の要素が考えられる。
デグレードを防ぐためには、機能を追加したあとやコードの一部を改修したあとに、動作を確認するテストを実施することが有効である。
このテストを「デグレードテスト」「リグレッションテスト」「回帰テスト」「退行テスト」などという。
バージョンアップにともなう個別の作業をプログラム全体の構成と結びつけて把握することでデグレードの発生を抑えることは可能である。
またチーム内やチーム相互の情報共有も、デグレードを防止するために必要だとされている。
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