WWANとは?
WWANとは、無線通信による広域データ通信ネットワークことである。または、そのようなネットワークに接続できる通信サービスを指す場合もある。
WWANのあれこれ!
WWANは、携帯電話事業者などが携帯データ通信システムを用いて構築しているものである。加入者はその事業者の携帯電話の通話エリアであれば、どこからでもコンピュータをWWANに接続することができるのである。
一般的には携帯電話技術を基盤とする無線データ通信ネットワークのことを意味しており、「WLAN」(無線LAN/Wi-Fi)と対比されることが多い。技術的な分類としては無線LANから派生したWiMAX(モバイルWiMAX)は含めないが、WiMAXは移動体データ通信サービスとしてしか使われていないためWWANに分類する方が一般的となっている。
○WiMAX(Worldwide Interoperability for Microwave Access)
WiMAXとは、2003年にIEEE 802.16として標準化された、広帯域の固定無線通信規格のことである。また、移動体向けに改良された後継規格を含む総称を意味している。
技術規格の名称はIEEE 802.16およびIEEE 802.16aであり、「WiMAX」(World Interoperability for Microwave Access)は業界団体WiMAX Forumによるブランド名である。
○APN(Access Point Name)
APNとは、携帯電話でデータ通信を行う際に、接続先の事業者やサービスを指定するための識別名のことである。通常は端末やSIMカードに事前にセットされているものを使うことが一般的であるが、サービスによっては利用者が明示的に入力する必要がある場合もある。
携帯電話事業者(キャリア)が運用する無線通信網では、その事業者が複数の異なる通信サービスを展開している場合や、別の通信事業者(MVNO)が無線網を借り受けて独自の通信サービスを提供している場合がある。
このため、端末が物理的に接続を確立した後に、どの事業者やサービスの通信を行うのかを指名する必要がある。