ブロードキャスト 【 broadcast 】とは
ブロードキャスト(broadcast)は、直訳すると「放送する」という意味になるが、IT用語として使われる場合は「同じメッセージやデータ、信号などを同時に複数の機器に送信すること」を表す。
「ブロードキャスティング」とも呼ばれる。
同時に複数人にデータを送る方法はメールの一斉送信のような形でも可能だが、ブロードキャスト(broadcast)の場合は特定の相手ではなく、不特定多数に発信することを意味する。
つまり、発信元が相手を指定してデータを送信するわけではない。
ブロードキャストによるデータ送信は、何らかのネットワーク全体を表すアドレスを指定してデータを送り、そこからの信号を受け取ることができる機器が自動的に受信するという手法が使われている。
ブロードキャストによるデータ送信は通常の手法と比べると回線やマシンに負荷がかかるため、特殊な場合にのみ利用されている。
例えば新しい機器を初めてインターネットにつなぐ時は色々な設定が必要だが、あらかじめブロードキャストで設定情報を発信しておけば、新たな機器で受信すればそのまま情報を自動的に取得できる。
なお、ブロードキャストのアドレスは一般的なメールアドレスのような「○○@○○」の形ではなく、「○○○.○○○.○○.○○」のように、数字をドットで区切って羅列した形である。
ブロードキャストのようにデータ送信の手法を表す言葉には、他に「ユニキャスト(unicast)」と「マルチキャスト(multicast)」がある。
ユニキャストとは、特定の相手にデータや信号、メッセージなどを送ることを表す。
ブロードキャストは不特定多数の複数人にデータを送信するのに対し、ユニキャストは一対一でのデータのやり取りとなる。
マルチキャストは、ブロードキャストと同じく複数人にデータを一斉送信することを表す。
ブロードキャストとの違いは、相手のアドレスが明確にわかっている点である。
何らかのグループとしてカテゴライズした相手にデータを送るのが「マルチキャスト」となる。
「ブロードキャスト」を使った例文は以下の通り。
例文