分類

    バックエンド | IT用語辞典

    バックエンド 【 back end 】

    バックエンドとは?
    バックエンドとは、

    後部(の)、後端(の)、後置(の)、後工程(の)、最終段階(の)、などの意味を持つ英単語である。ソフトウェアやシステムの構成要素のうち、利用者や他のシステム、ソフトウェアなどから見えないところでデータの処理や保存などを行う要素のことをこのように呼ぶことがある。

    バックエンドのあれこれ!

    ソフトウェアの場合では、主に利用者が直接触れない機能や処理を担当するプログラムやモジュール(部品)などをバックエンドと呼ぶ。その一方、利用者への表示や操作の受け付け、外部の別の機器やシステムとの入出力などを担当する要素は「フロントエンド」(front end)と呼ぶ。

    バックエンドはフロントエンド側からデータや指示を受け付け、計算や変換などの処理を行ったり、ストレージ(外部記憶装置)やデータベースなどでデータの保存や読み出しを行う。

    クライアントサーバ型のシステムにおいては、サーバ側のソフトウェアを指している。Webアプリケーションでは、Webサーバや、その背後で連携して動作するアプリケーションサーバやデータベース管理システム(DBMS)などのミドルウェア、フレームワークなどが該当する。これらの上で稼働する個別に開発されたプログラムなども含まれる。この部分を開発・運用する技術者を「バックエンドエンジニア」(back-end engineer)という。

    また、機能が何段階かの階層構造に分かれているようなシステムで、下位側や最終的な出力を行う側のことをバックエンドと呼ぶ場合がある。例えば、コンパイラバックエンドは、ソースコードを解析するフロントエンドから中間形式のプログラムを受け取り、最終的なネイティブコードのプログラムに変換して出力する場合である。

    「バックエンド」の関連用語

    フロントエンドエンジニア(front-end engineer)
    フロントエンドエンジニアとは、情報システムやWebサイトを開発する技術者のうち、利用者への表示や操作の受け付けを行う部分を担当する職種のことである。特に、WebサイトやWebサービスの開発で、Webブラウザ側に展開されるコードの開発を行うエンジニアのことを意味している。

    「バックエンド」の例文

    1. バックエンドは、サーバーサイド(Webサーバー側)やデータベースのシステムなど、ユーザーの目に見えない部分のことです。
    2. バックエンドの開発で利用する言語には、JavaやJavaScript、PHP、Python、Rubyといったプログラミング言語があります。