DSP版とは?
DSP版とは、米マイクロソフト(Microsoft)社のパソコン向けオペレーティングシステム(OS)製品であるWindowsの販売パッケージの一つであり、コンピュータの部品とセットで販売されるものを意味している。
DSP版のあれこれ!
Windowsの販売方式には、店頭で単体で販売される通常パッケージと、パソコン本体に内蔵して出荷されるOEM版(プレインストール版)、パーツにバンドルされて販売されるDSP版の複数の種類がある。DSP版はWindows XPから導入されたパッケージであり、自作パソコンやショップブランド製品などでよく利用されている。
DSP版はCPUやRAM(メモリモジュール)、内蔵ストレージ(ハードディスクやSSD)、光学ドライブ(DVDドライブなど)とセットで販売されており、内容は通常版およびOEM版と変わりなく、同じようにパソコンに導入・使用することが可能である。ただし、バンドルされたパーツを組み込んだコンピュータで使用しなければならないという制約があるので注意が必要だ。また、ケースやケーブル、CPUファンなど、BIOSやOSから認識されない部品にバンドルして販売することはできない。
Windowsのバージョンにもよるが、通常版より1万円以上安価に提供される場合もあるため、型落ち製品や在庫処分品など売価数百円程度の極めて安い部品にバンドルして事実上のパッケージ版の安売りのように販売する小売店も存在している。購入者はOSなしモデルのパソコンに組み込んで使用することでOEM版やパッケージ版より安価にWindowsを入手することが可能である。
〇プロダクトキー(product key)
プロダクトキーとは、ソフトウェアなどの利用開始時に、正規に入手したものであることを示すために入力する文字列のことを意味している。。不正コピーの防止や利用者の識別のために用いられており、10~30文字程度の数字の列や英数字の組み合わせが用いられることが多くある。
ソフトウェアはそれ自体は簡単に複製できてしまうため、コンピュータへの導入(インストール)時や初回起動時などにプロダクトキーの入力を要求し、正規のプロダクトキーを持っている場合のみ利用できるようにしている。プロダクトキーはパッケージに同梱・添付された書類や、ソフトウェアの収録されたCD/DVDなどのメディアの表面やケースなどに印刷されている場合が多くある。そのほとんどの場合、一つ一つの個体ごとに異なったコードが割り当てられているため、「シリアルナンバー」(serial number)と呼ばれることもある。