OUとは?
OUとは、組織単位という意味の英語表現である。組織を何らかの基準に基づいて分割した部門や部署、グループ、チームなどのことを意味している。ITの分野において、アカウント管理システムやアクセス管理システムなどを指しており、権限や設定の管理単位となるアカウントやリソースの集合のことをこのように呼ぶ場合が多い。
OUのあれこれ!
企業や行政などの一般的な組織においては、内部が階層構造の部署に分かれている。分け方や名称は組織により様々あるが、カンパニー、事業部、局、室、部、課、係、グループ、チームなど様々な部署が存在している。OUはこうした組織内のグループ分け全般を総称する概念として使われる言葉である。
Active Directoryにおいては、アカウント管理の最小単位となる、アカウントやコンピュータ、リソースの集合をOUと呼ぶ。
ドメイン内のユーザーアカウントや共有リソースは、いずれかのOUに属している必要がある。それらをOU全体で共通する設定などを一元的に管理することが可能である。。OUの中にOUを設けて階層構造にすることも可能で、ドメイン管理者がOU管理者に権限の一部を移譲したり、上位OUの設定を下位OUに引き継いで適用したりすることも可能である。
OUは現実の部署などの組織構造に合わせて作成することが多くあるが、必ずしも一致している必要はなく、情報システム管理上の都合で組織構成とは一部が異なる場合もある。
○CN(common name コモンネーム)
コモンネームとは、SSLサーバ証明書の登録情報の一つのことである。その証明書が有効なサーバのドメイン名(ホスト名)やIPアドレスのことを意味している。
SSL/TLS接続に対応したWebサイトのURLのドメイン名部分のことで、例えばURLが「https://www.example.com/index.html」であれば「www.example.com」がコモンネームとして証明書に登録されるのである。
〇ユーザーアカウント(user account)
ユーザーアカウントとは、コンピュータやネットワークなどを許可された人のみが利用できるようにするために登録される、利用者の識別情報や資格情報のセットのことである。単にアカウント(account:「口座」の意)と呼ばれる場合も多い。