アドミニストレータとは?
アドミニストレータとは、管理者、行政官、管財人などの意味を持つ英単語である。ITの分野では、コンピュータや通信機器、オペレーティングシステム(OS)などを管理する人や役職のことをこのように呼ばれている。また、管理に必要なシステム上の特権的・優越的な権限を与えられた人やユーザーアカウントを指すこともある。
アドミニストレータのあれこれ!
企業などでコンピュータなどの情報・通信機器やシステムを使用する場合には、利用者はそれぞれ固有のユーザーアカウントを与えられ、所属や役職に応じた使用権限のもとで操作を行う場合が多い。このうち、その機器やシステムを管理するために、重要な変更を加える操作や設定などを行う権限が付与された管理者ユーザーのことをアドミニストレータと呼ぶ。
また、組織内で情報システムの整備や維持、利用者へのサポートなどの業務を担当する職員を「システムアドミニストレータ」(system administrator/シスアド、シス管などと略される)と呼ぶことがあり、これを略してアドミニストレータという場合もある。
万能の権限を持つ管理者ユーザーとして、UNIX系OSでは慣習的に “root” (ルート)という名前のアカウントが用意されていることが多くある。Windowsでは、管理者権限を持つ組み込みアカウント(ビルトインアカウント)として “Administrator” が用意されており、Administratorユーザーが所属する管理者グループとして “Administrators” が用意されている。
IPA(情報処理振興機構)の実施する情報処理技術者試験にはかつて、システム管理者の知識・能力を認定する「初級システムアドミニストレータ試験」(初級シスアド)「上級システムアドミニストレータ試験」(上級シスアド)という区分があった。
〇IPA(Information-technology Promotion Agency 情報処理推進機構)
IPAとは、情報処理の促進に関する法律に基づいて、IT社会推進のための技術や人材についての振興を行う独立行政法人(経済産業省所管)のことである。1970年10月に特別認可法人情報処理振興事業協会として創立され、2004年に現在の形に改組された。