アンチエイリアス(anti-aliasing)とは、コンピュータで文字や図形を描画・表示する際に、斜線や曲線などを滑らかに見せる処理を意味する言葉である。
コンピュータ上で文字や図形を描画・表示するとき、そこに微細な階段状のギザギザした部分(ジャギー)が発生することがあるが、輪郭の色と背景色の中間色を段階的に配置することでジャギーを目立たなくすることができる。
これを、アンチエイリアスと呼ぶ。
スムージング(smoothing)と呼ばれることもある。
小さな文字や画像などにアンチエイリアスを適用すると輪郭がぼやけてしまうという弊害がある。
これは、中間色が適用される領域の割合が大きくなりすぎることが原因である。
そのため、ビットマップフォントなどではアンチエイリアス処理(アンチエイリアシング)は行なわれないことが多い。
またアンチエイリアスは、単純な描画や表示よりも処理に時間がかかり、色数が増大するため保存・伝送する場合にデータ量が大きくなることがある。
3次元コンピュータグラフィックス (3DCG) において、通常ポリゴン(多角形)の単位で投影面に描画していくレンダリング(ラスタライズ)を行なっただけではジャギーが目立つ画像となる。
特に低解像度の場合は、それが顕著である。
そのため、画像の品質を上げるためにアンチエイリアス処理が多用されている。
プロダクション用途の3DCGソフトウェアでは一般的に、レンダリングの時にアンチエイリアス処理をするか否かを選択することができる。
「アンチエイリアス」の例文を以下に記す。
例文