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    キャリブレーション | IT用語辞典

    キャリブレーション 【 calibration 】

    キャリブレーションとは?
    キャリブレーションとは、較正、校正、調整などの意味を持つ英単語である。測定器で標準通りの値を得るために、標準器などを使って、その機器の偏りを計測したり、正しい値になるよう調整したりすることを意味する。

    キャリブレーションのあれこれ!

    機械が度量衡や電気、光、位置などの物理量を扱う際に、製造時の誤差や装置ごとの個体差、自身の動作や外部から加わる負荷などの影響(振動で位置がずれる等)や、経年劣化などにより、機械に指示した量と実際に取り扱う量との間に乖離が起こることがある。

    この乖離が一定幅に収まるよう、標準からの偏り具合を測定して装置内部の状態を調整したり、入出力する値を乖離を打ち消す方向に補正するといった処理を行う。このような調整作業や動作のことをキャリブレーションと呼ぶ。

    人間が専用の器具などを使って手動で行う場合と、機器自身が内蔵する機構を使って毎回の起動時や一定の動作時間・回数ごとなどに自動的に行う場合(オートキャリブレーション)がある。

    「キャリブレーション」の関連用語

    〇カラーキャリブレーション(color calibration)
    カラーキャリブレーションとは、画像の取り込みや表示・印刷を行う装置で、正確な発色になるよう使用前に調整することをいう。

    〇色温度(color temperature)
    色温度とは、発光体の光の色を数値で表した指標の一つである。その色を発する黒体の温度のことを意味している。単位は絶対温度の単位である「K」(ケルビン)を使う。これは人の目に映る様々な(物体に反射した)光の色を表すものではなく、太陽や照明のような光源の色味を表す指標として使われる。

    どのような物体も温度を上げていくと様々に色が変化していく。しかし、どのような光も反射しない完全な黒体を想定し、これを熱してある色の光を発したときの温度を、その光の色温度とする。2000K以下の低温では赤から橙、2000~5000Kにかけては橙から黄色、5000~7000Kが概ね白色、それ以上は次第に青みがかっていき、16000K以上で青に変化していく。

    「キャリブレーション」の例文

    1. キャリブレーションとは、ディスプレイやプリンター、スキャナーなどの色を入出力する機器で色を正確にかつ安定して再現させるために調整することである。
    2. 単にキャリブレーションといわれる場合、ジョイスティックなどの一部のゲーム用入力装置で、ゲームで正しく操作するために調整することを指すこともある。