マイグレーションとは?
マイグレーションとは、移行、移転、移住、移動、乗換などの意味を持つ英単語である。ITの分野においては、ソフトウェアやシステム、データなどを別の環境に移転したり、新しい環境に切り替えたりすることを意味することが多い。
マイグレーションのあれこれ!
○情報システムのマイグレーション
既存のコンピュータシステムを構成する機器やオペレーティングシステム(OS)、アプリケーションソフトなど(のいずれかあるいはすべて)を、新しく用意した別の製品に入れ替えることをマイグレーションと呼ぶ。
ソフトウェアの部分的な修正や一部の装置の交換のような部分的な差し替えではなく、システムを全面的に刷新して新しい環境に置き換えることを指している。既存システムのどの部分を残すか(機種は同じ、OSは同じ、既存ソースコードを流用等)によって様々な手法が用いられる。
特に、旧式あるいは時代遅れ、サポート切れといった古いシステムから、現代的な新式の環境で新たにシステムを作り直して移転することを「レガシーマイグレーション」(legacy migration)という。
同じソフトウェアの旧版から新版に入れ替えることを一般的には「アップグレード」(upgrade)というが、新しい環境への移行という意味でこれをマイグレーションに含める場合もある。
○列(カラム column)
列とは、同種の複数のものを規則正しく順番に並べたものを意味している。また、表(table、テーブル)のように縦横に整然と複数の要素が並んでいるときに、縦方向や垂直方向の並びのことを指す場合もある。横方向や水平方向の並びのことは行(row)という。
プログラミングなどの分野では、ある種類のデータが順番に並んだ構造のものを「数値列」「文字列」「ビット列」「バイト列」のように呼ぶことがある。しかし、これは表の縦の並びの意味ではなく順に並べたものの意味であり、英語では “string” (ストリング、文字列など)、 “stream” (ストリーム)、 “array” (アレイ、配列)などの語を用いる。