デコードとは?
デコードとは、一定の規則や方式に基づいて符号(コード)の集まりに変換されたデータに対し、符号化時とは逆方向の変換を行い、元のデータを復元することを意味している。そのような処理を行う装置や電子回路、ソフトウェア、システムなどのことは「デコーダ」(decoder)と呼ばれる。
デコードのあれこれ!
例えば、データ圧縮によって元のデータよりも少ない容量で表現された圧縮符号に対して、伸張(解凍)処理を行なって、圧縮前の元のデータに復元する処理などがデコードに該当している。
また、マイクロプロセッサ(CPU/MPU)においては、機械語で表現された命令コードを解釈して、プロセッサ内部で用いるマイクロコードによる表現に変換することを「命令デコード」(instruction decode)あるいは略してデコードという。
これに対し、データを一定の規則に基づいて特定の符号に変換することを「符号化」、あるいは「エンコード」(encode、encoding)と呼んでいる。また、そのような処理を行う装置やソフトウェアなどのことを「エンコーダ」(encoder)という。エンコードとデコードの両方の機能を持つものは「コーデック」(codec:coder/decoder)と呼ばれる。
○ISO/IEC 8859
ISO/IEC 8859とは、8ビットの文字コードの標準規格の一つである。主にヨーロッパ諸言語で使用される文字や記号を収録したものを意味している。ローマアルファベットの飾り文字や合字、ダイアクリティカルマーク、引用符や疑問符などの記号、キリル文字、ギリシャ文字、アラビア文字、ヘブライ文字、タイ文字、ケルト文字などを扱っている。
8ビット256文字のうち、前半128文字はASCII文字コード(ISO 646)と同一で、アルファベットや数字、基本的な記号などが収録されている。後半128文字はパート1からパート16までの15種類(パート12は破棄)から選択して使用するようになっており、それぞれ異なる文字種の集合が収録されている。各部はまったく異なる文字で構成されるわけではなく、複数の言語で共通して使われる文字はなるべく同じコードに重複して現れるようになっている。