スクリプト 【 script 】とは、ソフトウェアを作成する際に使われるIT用語である。
IT業界で使われる正式名称は「スクリプト言語」で、主に簡易的なプログラミング言語を表す。
「script」を直訳すると「台本、手書き、筆記体」となる。
実際、以前は演劇の世界で「台本」や「脚本」を表す言葉として使われており、コンピューターが普及した現在においてはしばしば「台本や脚本」と「プログラミング言語」のどちらを意味するのか混同する場面もみられる。
ただ現代においては「スクリプト(script)」といえばほとんどはIT用語として「スクリプト言語」つまり「プログラミング言語」を意味する。
明確に使い分けたい場合は「スクリプト」ではなく「スクリプト言語」と称するようにすれば意味の取り違いが起きる可能性は減るだろう。
プログラミング言語を使った指示は、多くの場合ソースコードのままでは使うことができず、実行するためにはコンパイラ言語(機械語)に翻訳してから実行する必要がある。
しかしスクリプト言語はコンパイラ言語に翻訳する工程を、インタプリタや仮想マシンといった専用のソフトウェアが自動的に行うため、プログラミングした段階ですぐに指示が実行可能となる。
手動での翻訳が必要ないのでプログラムを入手した直後に、ダイレクトに使うことができる点が利点である。
ただしその分性能に制約がつく場合もあり、プログラムの内容が限定されるという欠点もある。
一般にもなじみ深いスクリプト言語として、「shell script(シェルスクリプト)」「JavaScript(ジャバスクリプト)」などがある。
shell script(シェルスクリプト)はUNIX系OSのシェルで使われるスクリプト言語である。
JavaScript(ジャバスクリプト)についてはWebブラウザで使われるスクリプト言語のため、比較的多くの人が耳にする、最も有名なスクリプト言語である。
「スクリプト」を使った例文は以下の通り。
例文