シンボリックリンク 【 symbolic link 】とは
シンボリックリンク(symbolic link)は、OS内のファイルシステムの一つである。
別名で「ソフトリンク(soft link)とも呼ばれる。
コンピュータで扱うファイルは、ハードディスク上で直接行うよりも別の場所で処理したほうが効率が良い場合がある。
その時、本来の保存場所にファイルを残しながら別の場所で演算を行い、そこから本体ファイルにもアクセスする仕組みを構築する。
これが「シンボリックリンク(symbolic link)」の仕組みである。
「シンボリックリンク(symbolic link)」という呼び方は、主にUNIX系のOSで使われている。
Windowsでは同じ機能を「ショートカット」と呼んでおり、macOSでは「エイリアス」と呼ぶ。
これらの呼び方のほうがなじみ深い人も多いだろう。
シンボリックリンクは、ファイルの複製ではなく、実体を伴わないまま別領域に保存されたファイルに干渉するシステムである。
そのためファイルサイズが小さいまま作業を行うことができ、コンピュータへの負荷が少なくて済むことが利点として挙げられる。
ただし、本体のファイルが元の場所から移動、もしくは改名した場合はシンボリックリンクからファイルの閲覧や操作ができなくなる。
相対パスや絶対パスといった仕組みも理解した上でファイル操作をしなくてはならないため、詳しい知識を必要とする点はデメリットでもある。
シンボリックリンク(symbolic link)と類似した機能として「ハードリンク(hard link)」が挙げられる。
ハードリンクとは、一つのディレクトリにつき複数のパス(名称)をつけられる機能である。
ハードリンクを行うことで本体の移動や改名にも対応できるようになるが、同じファイルシステムに存在するファイルにしか行えないというデメリットがある。
シンボリックリンクを使った例文は以下の通り。
例文