チャットボットは、“chat” と “robot” を組み合わせた造語で、自動的に応答し擬似的な会話を構成できるプログラムを意味する言葉である。
チャットボットは、人工無脳(じんこうむのう)、あるいは会話ボットやおしゃべりボットなど(英語ではchatterbotもしくはchatbot)と呼ばれることもある。
人間がテキストメッセージ(文字によって構成された文章)を送信すると、その内容を解析し、あらかじめ設定された応答ルールやデータベースによって何を返答すべきかを決定し、応答メッセージを作成して送り返すシステムを指す。
1966年にジョセフ・ワイゼンバウムが発表したELIZAが最初のチャットボットと言われている。
これを参考に英語圏ではチャットボットシステム発展していくが、日本では独自の進化を遂げることとなった。
その背景に日本語の性質の特殊性がある。
日本語は英語と違い、単語同士がスペースで区切られていない。
そのため、どこまでが単語であるかを判断するのが困難であったことから、独自の解析方法が必要となった。
現在では、研究の進展やコンピュータ処理速度の向上により、英語などの分かち書きを行う言語に近い土俵に立てるようになったと言われる。
チャットボットは、2016年頃から実用化が進み、企業のウェブサイトなどで問い合わせやサポートの窓口として自動回答システムが採用されている。
また、LINEの公式アカウントやFacebookメッセンジャー、スマートフォンアプリなどと連携して、あたかも人間のスタッフを相手にしているかのような会話を展開することができる。
そのため、問い合わせ対応において、簡単なFAQ(よくある質問)などはチャットボットが担当し、より詳細なサポートが必要な部分でオペレーターに切り替わる方式が多く採用されている。
Siri、GoogleアシスタントなどもOSに搭載されているチャットボットの一種とみなすことができる、
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