分類

    トランザクション | IT用語辞典

    トランザクション

    トランザクションとは?
    トランザクションとは、商取引、売買、執行、取扱、議事録などの意味を持つ英単語のことである。ITの分野では、取引記録などの意味の他に、ソフトウェアの処理方式の一つで、互いに関連・依存する複数の処理をまとめ、一体不可分の処理単位として扱うことを指す場合が多くある。

    トランザクションのあれこれ!

    データベースシステムや業務用ソフトウェアなどでよく使われている概念であり、金融機関のコンピュータシステムにおける入出金処理のように、一連の作業を全体として一つの処理として管理するために使われている。

    一体として管理された処理は「すべて成功」か「すべて失敗」のいずれかであることが保証されている。例えば、資金移動システムをコンピュータで処理する場合は、出金処理と入金処理は「どちらも成功」か「どちらも失敗」のどちらかであることが要求される。「出金に成功して入金に失敗」すると、出金された資金が宙に浮いてしまうからである。

    このような場合に、出金と入金をまとめて一つのトランザクションとして管理し、どちらか一方が失敗したらもう片方も取り消し、どちらも成功したときに初めて全体を成功として確定する。このような管理を専門に行うソフトウェアをTPモニタ(Transaction Processing monitor)と呼ぶ。

    「トランザクション」の関連用語

    ○原子性(atomicity)
    原子性とは、ある物事が、それ以上細かい単位や要素に分割されない、またはできない性質のことである。

    「トランザクション」の例文

    1. トランザクションとは複数の処理を1つにまとめたものです。
    2. トランザクションは成功か失敗かのどれかしかありません。失敗した場合はトランザクション実行前に戻ります。