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    イーサネット | IT用語辞典

    イーサネット

    イーサネットとは?
    イーサネットとは、主に室内や建物内でコンピュータや電子機器をケーブルで繋いで通信する有線LAN(構内ネットワーク)の標準の一つで、最も普及している規格のことである。

    イーサネットのあれこれ!

    伝送媒体や信号形式を定めた物理層の仕様と、媒体上でデータ列を伝送するためのデータリンク層(リンク層)の仕様で構成されている。媒体には銅線を用いた、撚り対線ケーブル(ツイストペアケーブル)や光ファイバーケーブルが用いられており、規格の世代によって通信速度が大きく異なっている。リンク層の仕様は世代間で互換性があり、一台の機器が複数世代に対応したり、複数世代の機器が一つのネットワークに混在することが可能である。

    イーサネットという名称は、狭義には最も初期に策定された通信速度10Mbps(メガビット毎秒)の諸規格(10BASE-Tなど)の総称を表している。しかし、現代では、その後策定された100Mbpsの「Fast Ethernet」(ファストイーサネット)、1Gbps(ギガビット毎秒)の「Gigabit Ethernet」(ギガビットイーサネット)、10Gbpsの「10Gigabit Ethernet」(10ギガビットイーサネット)などの後継規格の総称を指すのが一般的となっている。

    主に金属線ケーブルを用いた短距離(数十~数百メートル以内)通信向けの仕様が企業や家庭などの有線LANの標準として広く普及していたが、今世紀には光ファイバーを用いた遠距離(1km以上)向けの仕様が通信事業者などの広域回線網でも普及している。

    「イーサネット」の関連用語

    ○MACアドレス
    MACアドレスとは、イーサネットに対応した機器のネットワークインターフェース(コンピュータのLANカードなど)にはそれぞれ固有のMACアドレスと呼ばれる一意の識別番号が割り当てられており、これを宛先や送信元に指定して通信を行うのである。

    48ビットの値で、物理的な通信装置一つずつに固有のものが製造時に記録されて出荷され、通常は変更することはできなくなっている。複数のLANカードや接続口(ポート)、通信方式(イーサネットとWi-Fiなど)を備えた機器では、それぞれが異なるMACアドレスを持っている。

    「イーサネット」の例文

    1. イーサネット規格のひとつが、ローカルエリア・ネットワーク、LANで最も身近であるLANケーブルです。
    2. イーサネットとは、ネットワークやコンピューター間での通信モデル TCP/IPプロトコルのネットワークインターフェース層に対応する有線の規格です。