バッチ処理とは?
バッチ処理とは、複数のプログラムからなる作業において、あらかじめ一連の手順を登録しておき、まとめて連続的に実行する方式のことを意味する。または、一定期間や一定量ごとにデータをまとめて一括して処理する方式を指す場合もある。
バッチ処理のあれこれ!
利用者は起動するプログラムやパラメータ、使用するデータファイルなどを指定したバッチジョブを作成する。そして、システムのジョブスケジューラに起動日時や起動間隔などを登録していく。システムは指定された日時や間隔に従ってジョブを起動していき、指定されたプログラムを順番に実行していくことができる。
企業における受発注データの集計処理など、一定期間のデータを集めて処理する必要がある場合によく利用されているものになる。金融機関などでは、利用者のいない夜間にコンピュータシステムでバッチ処理を行い、まとめて入出金・送金処理などを執行する場合もある。
“batch” には一束、一回分、ひとまとまりといった意味がある。これは、コンピュータが開発された初期の1950~60年代に、処理するプログラムやデータを記録した紙製の用具(パンチカードなど)をまとめてオペレータに渡し、集中的に処理したことが由来とされる。
その一方、利用者が端末を操作して起動するプログラムを逐次入力していく処理方式をインタラクティブ処理(対話処理)あるいはリアルタイム処理(実時間処理)という。
○リモートバッチ処理(遠隔バッチ処理)
リモートバッチ処理とは、バッチ処理のうち、支店などで入力したデータを通信回線などを通じて遠隔地のホストコンピュータに送り、定期的にまとめて処理する方式をリモートバッチ、あるいは遠隔バッチなどという。
一定期間ごとにまとめてデータを処理するバッチ処理の方式の一つで、業務を遂行する現場にある端末やコンピュータから、本社や計算センターなどに設置したホストコンピュータにデータを送信し、バッチ処理を実施、送信元に処理結果を送り返すことができる。