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    ミドルウェア | IT用語辞典

    ミドルウェア 【 middleware 】

    ミドルウェアとは?
    ミドルウェアとは、ソフトウェアの種類の一つである。オペレーティングシステム(OS)とアプリケーションソフトの中間に位置しており、様々なソフトウェアから共通して利用される機能を提供するものである。OSが提供する機能よりも分野や用途が限定された、具体的・個別的な機能を提供する場合が多くある。

    ミドルウェアのあれこれ!

    多くのアプリケーションで共通して利用される機能やハードウェアの基本的な制御機能などは、個別に開発するのは非効率であるため、通常はOSの機能として提供され、アプリケーションはOSの機能を利用するだけで済むようになっている。

    しかし、そのようなOSの機能はほとんどのアプリケーションが必要とするような極めて基本的・汎用的なものに限られる。そのため、特定の分野でしか使われないが、その分野では必ず必要とされるような機能がミドルウェアとして提供されることが多い。

    また、ミドルウェアの中には複数のOSやハードウェアに対応し、アプリケーションがOSの違いなどを気にしなくてもいいように設計されているものもあり、様々なプラットフォームで動作するソフトウェアの開発を容易にするというメリットがある。

    どのようなソフトウェアがミドルウェアとして提供されるかは分野によって大きく違い、業務システムやインターネット上のサーバなどではデータベース管理システム(DBMS)やトランザクションモニタ(TPモニタ)、Webサーバ、アプリケーションサーバ、クラスタソフト、データ連携ツールなどが該当してくる。

    「ミドルウェア」の関連用語

    ○マルチプラットフォーム(multi-platform)
    マルチプラットフォームとは、あるコンピュータプログラム(ソフトウェア)を、複数の異なる仕様の機種やOSで同じように動作させられることである。また、入出力装置などコンピュータの周辺機器を、複数の異なる機種に繋いで使用できることを指す場合もある。

    ソフトウェアをマルチプラットフォーム対応とするための主な手法は二つある。一つは、同じソースコードなどを元に、対応するそれぞれのプラットフォーム向けの実行可能なプログラムを生成し、「Windows版」「Mac OS X版」などのように、それぞれに対応するパッケージとして別々に提供する方式である。商用のソフトウェア製品ではこの方式でマルチプラットフォーム化する例が多い。

    「ミドルウェア」の例文

    1. ミドルウェアを仲介させることで、OSやハードウェアの違いを吸収させ、互換性を高めるメリットもある。
    2. 必要な機能を集約してパッケージとしてまとめたものがミドルウェアで、OS上で作動し、OSよりも具体的な機能をアプリケーションソフトに提供します。