メソッドとは?
メソッドとは、方法、方式、手法、やり方、などの意味を持つ英単語である。ITの分野では、オブジェクト指向プログラミングにおいて各オブジェクトに属する処理や操作のことや、通信プロトコルにおける要求の種類などのことをメソッドということが多くある。一般の外来語としては、一定の形式として確立した奏法、教授法、指導法、その他様々な技法のことを「○○メソッド」のように言う。
メソッドのあれこれ!
○プロジェクト指向のプログラミングメソッド
オブジェクト指向ではデータと手続きをオブジェクトとして一体化(カプセル化)して定義、利用する。この、オブジェクトに内包された手続き(データに対する処理内容を記述したプログラム)のことをメソッドという。言語によっては「メンバ関数」などということもあるが、ほぼ同じ機能を表している。
メソッドはそのオブジェクトに対する操作内容の詳細が実装されており、外部からメソッドを呼び出して起動することにより、その内容が実行される。操作の詳細をオブジェクト内部に隠蔽することができ、プログラムの再利用性や生産性を高めやすくなると言われている。
○メソッドのオーバーライン
一般的なクラスベースの言語ではメソッドはクラスの一部として定義される。あるクラスの内容を引き継いで一部を変更して別のクラス(サブクラス/派生クラス)を定義する際、元のクラスにあるメソッドと同名のメソッドを定義して別の内容に置き換える場合がある。この操作をメソッドのオーバーライドと言い、同名のメソッドがクラスによって異なる振る舞いをすることを多態性(polymorphism:ポリモーフィズム)という。
○void型(void type)
void型とは、空虚、空洞、空の、何も無い、無効な、取り消す、などの意味を持つ英単語である。一部のプログラミング言語で、「データが無い」「データ型が不定・不明である」ことを処理系に伝達する特殊なデータ型の型名として使われている。
C言語などでは、関数の定義や宣言などを記述する際に、引数や戻り値が存在しないことを明示するキーワードとして、本来は型名を記載する箇所に代わりに “void” と記すことが可能である。