コンポーネントとは?
コンポーネントとは、部品、成分、構成要素などの意味を持つ英単語のことである。ITの分野においては、機器やソフトウェア、システムの構成する部品や要素などのことを意味する。
コンポーネントのあれこれ!
ソフトウェアの分野では、特定の機能を持ち単体で完結しているが、単体では使用せず(できず)、他のプログラムから呼び出されたり連結されたりして使用されるプログラム部品のことをコンポーネントという場合が多い。
意味の似た単語に「モジュール」(module)があるが、語義に明確な違いはなくほとんど同じ概念として使われたことが多い。ただし、モジュールには「システムや他の部品への接合部の仕様が標準化され、容易に追加や交換ができるような構成要素」といった意味合いが込められることが多いのに対し、コンポーネントは単純に要素や部品一般のことを指すことが多い。
○コンポーネント信号(コンポーネントビデオ)
ビデオ信号方式の一つで、映像を構成する各色の成分を分離して、それぞれ独立して扱うようにした信号のことである。
テレビやビデオなどで利用され、機器間の接続の際には端子が三又に分かれ、それぞれに対応する3本のケーブルが束ねられたコンポーネント端子・ケーブルを用いる。すべての信号を統合して扱うコンポジット信号よりも装置が複雑で高価だが、画質が高いため新しい機器から順次対応が進んでいる。
光の3原色に対応したR(赤)・G(緑)・B(青)の3つの成分に分解する方式と、輝度(Y)と青の色差(PB/CB)、赤の色差(PR/CR)の3つの成分に分解する方式の二つがある。前者の方が情報量が多く画質が高いが、後者の方が効率的に情報の伝送ができるため普及している。
なお、標準テレビ放送(SDTV)と高精細テレビ放送(HDTV/ハイビジョン)では色差成分の求め方が異なるため、SDTV信号では色差成分をCB(青)/CR(赤)と表記し、HDTV信号ではPB(青)/PR(赤)と表記する。
○コンポーネント端子
コンポーネント端子とは、ビデオ信号の一種であるコンポーネント信号を伝達するための端子のことである。色成分ごとに3つに分かれており、機器間の接続には3本のケーブルを束ねたコンポーネントケーブルを使う。