UMLとは?
UMLとは、オブジェクト指向のソフトウェア開発において、データ構造や処理の流れなどソフトウェアに関連する様々な設計や仕様を図示するための記法を定めたものである。ソフトウェアのモデリング言語の標準としてとして最も広く普及している。
UMLのあれこれ!
UMLでは、システムをオブジェクトの組み合わせとしてモデル化し、その構造や仕様を図によって記述するための表記法を定めている。システムの構成要素の定義や、要素間の関連性、要素の振る舞いなどを図示することが可能となる。
UMLで定義される図には様々なものがあり、大きく分けてシステムの構造を表す構造図(structure diagram)と、動作や変化を表す振る舞い図(behavior diagram)の2種類に分類される。構造図にはクラス図(class diagram)、オブジェクト図(object diagram)、コンポーネント図(component diagram)、パッケージ図(package diagram)、配置図(deployment diagram)、複合構造図(composite structure diagram)がある。
振る舞い図にはアクティビティ図(activity diagram)、ユースケース図(use case diagram)、ステートマシン図(state machine diagram)、相互作用図(interaction diagram)があり、相互作用図はさらに、シーケンス図(sequence diagram)、コミュニケーション図(communication diagram、以前はコンポーネント図と呼ばれていた)、タイミング図(timing diagram)、相互作用概要図(interaction overview diagram)に分かれる。
○UMLツール
UMLを使用してシステムのモデル化を行い、図として描くためのソフトウェアをUMLツールという。主にソフトウェア開発の現場において、ソフトウェアの設計図を描く目的で使用されている。ソフトウェアの構造や振る舞い、ソフトウェアに必要な機能などを分かりやすくモデル化して表記した図をGUI上で簡単に描くことができる。