分類

    マクロ | IT用語辞典

    マクロ 【 macro 】

    マクロとは?
    マクロとは、関連する複数の操作や手順、命令などを一つにまとめ、必要に応じて呼び出すことができるようにする機能のことである。

    マクロのあれこれ!

    ○ソフトウェアにおけるマクロ

     

    アプリケーションソフトの操作を自動化する機能の一つにマクロがある。利用者が複数の操作手順を一連の手続きとして記録したもので、簡単な操作で繰り返し実行することが可能である。

    利用者はマクロ登録開始に操作の後、操作画面上で登録したい一連の操作を行い、記録終了の操作を行う。この間の操作はデータとして記録され、録音した音声を再生するように簡単な操作で何度も繰り返し呼び出すことができる。

    業務上何度も繰り返し行わなければならない定型的な作業を自動化することができ、文書内の複数の個所や複数の文書に同じ操作を行わなければならない場合などに利用される。

    Microsoft Excelのマクロ機能など、表計算ソフトでよく利用される機能で、記録した操作をスクリプト言語などで表し、後から編集できる機能を持ったソフトもある。キー操作を記録して再生できるようする機能は「キーボードマクロ」と呼ばれる。

    ○ プログラムにおけるマクロ

    プログラミングの分野では、ソースコード中に繰り返し登場する特定の記述を、別の(短い)記述に置き換えることができる機能をマクロという。

    複数の命令をまとめて一つの命令のように記述したり、複数の箇所で参照される定数の値を後からまとめて変更できるようシンボル名で記述するのに使用される。

    関数のようなプログラミング言語の持つ仕様や機能ではなく、アセンブラやコンパイラなどの機能として提供されるもので、コンパイルなどの前処理としてソースコードを単純に文字列置換することにより実現される。C言語などではプリプロセッサと呼ばれる専用のプログラムで処理される。

    「マクロ」の関連用語

    ○マクロウイルス(macro virus)
    マクロウイルスとは、文書ファイルなどに埋め込まれた「マクロ」と呼ばれる簡易プログラムの仕組みを悪用したコンピュータウイルスのことである。

    同じマクロを実行できる環境があればオペレーティングシステム(OS)の種類を問わずに活動できるため、アプリケーションソフトが複数のOSに移植されるようになった今日では、複数のOSにまたがって大量感染するケースも見られる。

    「マクロ」の例文

    1. 簡単なマクロの使用例を紹介します。
    2. 作成したマクロはヴィジュアルベーシックと呼ばれる言語で書かれたプログラムとして保存されています。