モジュールとは?
モジュールとは、機能単位、交換可能な構成部分などを意味する英単語である。機器やシステムの一部を構成するひとまとまりの機能を持った部品のことで、システム中核部や他の部品への接合部(インターフェース)の仕様が明確に定義され、容易に追加や交換ができるようなもののことを指している。
モジュールのあれこれ!
人工物の構成要素や部品のうち、内部がより単純な複数の要素で構成され、それ自体がある程度まとまった何らかの意味のある機能を有するようなものを指している。他の構成要素と繋いだり、組み合わせて使用するための規約や仕様が、要素自体の仕様とは別に独立して定義されている点も重要になる。
このような構成単位を組み合わせて全体を構成する手法を「モジュラー型」設計と呼ぶ。モジュール単位で容易に交換ができ、モジュール内部の設計や実装の詳細を他のモジュールや全体の設計者が知る必要がない(ブラックボックス化)ため、要素ごとの分業や専門化が可能となる。
高度にモジュール化が進んだ工業製品にはパソコンがあり、CPUやメインメモリ(RAM)、マザーボード、ストレージ、入出力装置といった機能単位ごとに専門のメーカーがいくつもあり、購入時に好きな部品を選んで組み合わせたり、後から最新の部品に交換して機能や性能を向上させることが可能である。
○コンポーネント図(component diagram)
コンポーネント図とは、ソフトウェアの設計などに用いられる、UML(Unified Modeling Language)で規定された図(ダイアグラム)の一つであり、システムを構成する要素間の関係を表したものである。
規模の大きなソフトウェアは通常、複数の実行ファイルやライブラリファイル、モジュールといったソフトウェア部品の組み合わせとして実装される。コンポーネント図はシステムがどのようなコンポーネント群から構成され、それらの相互の依存関係はどうなっているかといった内容を記述している。
各コンポーネントは矩形で表し、内部に機能の名前と、コンポーネントであることを示す《component》という表記(ステレオタイプ)を記載する。ステレオタイプに代えてコンポーネントを表す小さなアイコン(矩形の左辺に小さな長方形が縦に並んだもの)を付加する場合もある。