分類

    FCS | IT用語辞典

    FCS 【 Frame Check Sequence 】

    FCSとは?
    FCSとは、通信途上でデータに誤りが生じていないか調べるため、送信時にデータに付加される誤り検出符号のことである。プロトコル(通信手順)の仕様の一部として規定される。

    FCSのあれこれ!

    イーサネット(Ethernet)などの通信規格では、データを固定長のフレーム(frame)と呼ばれる単位に分割して送受信する。フレームは送信元や宛先などを記した先頭の制御情報(ヘッダ)と送りたいデータ本体(ボディあるいはペイロード)から構成される。

    FCSはフレーム全体から一定の計算手順で算出した固定長の短いデータで、フレームの末尾(ペイロードの後ろ)などに付加して送信される。受信側は受け取ったフレームから送信時と同じ手順で計算を行って、算出した値が送られてきたFCSの値に一致すれば、途中で内容が喪失したり破損していないことを確認できる。一致しない場合は受信データに誤りがあるため、送信側にエラーを通知して再送を要求する

    「FCS」の関連用語

    ○FINパケット(finish packet)
    FINパケットとは、TCP(Transmission Control Protocol)で使用されるパケットの種類の一つである。接続の終了を通知するために送られるものを指す。TCPパケット先頭のヘッダにある制御フラグ部でFINフラグがオンになっている。

    「FCS」の例文

    1. NetBeans IDE の version 6.0 と 6.1 には Woodstock 4.1 FCS が付属しています。
    2. 受信したパケットのFCS が正しくない場合は、そのパケットは廃棄され、HDLCFCSカウントが増やされます。