UASPとは?
UASPとは、コンピュータ本体と周辺機器の接続によく用いられるUSBの拡張仕様の一つである。ハードディスクなどのストレージ(外部記憶装置)のデータ転送を効率化して実効速度を高めるもの。USB 2.0以降で利用できる。
UASPのあれこれ!
コンピュータとストレージの高速な転送規格としてよく知られたSCSI(Small Computer System Interface)のプロトコル(通信規約)を、USBで利用できるようにした規格である。UASPモードで接続された記憶装置は、通常のUSB機器として利用する場合よりも高速にデータ転送を行なうことができる。
利用するには記憶装置が対応しているほか、コンピュータ側のオペレーティングシステム(OS)にも対応したデバイスドライバが必要となる。WindowsはWindows 8以降は標準でUASP対応だが、Windows 7以前では別途ドライバ導入を必要とする。
USB 3.0で物理的な伝送速度が大きく向上し、SSDなど媒体側の読み書き速度も高速化しているため、転送モードが古いことが性能のボトルネックとなる事例が以前よりも多くなっている。同じ機器やケーブルでも転送モードをUASPに切り替えるだけで大きく速度が向上することがある。
○USB 3.0(Universal Serial Bus 3.0)
コンピュータと周辺機器などをケーブルで繋ぐ接続仕様の一つであるUSB規格の第3版である。2008年に策定された。従来の転送モードに加え、最高5Gbps(ギガビット毎秒)の「SuperSpeed」モードが追加された。