リモート 【 remote 】は、元は「遠隔」「間接」といった意味を表す単語。
IT用語としては2020年から積極的に使われるようになった。
IT業界で使われる「リモート(remote)」は、主に「リモートワーク」を意味する。
自宅や会社以外の場所など、離れた場所で仕事を行うことをリモートワークと呼ぶ。
(在宅勤務とも呼ばれる)
お互いに離れた場所にいても、インターネットを使えば会話をしたり同じファイルを共有できる。
また、会社のサーバに遠隔地からアクセスする「リモートアクセス」によって、距離に関係なく間接的にデータを閲覧することが可能だ。
1つのOSを複数人で使う「リモートデスクトップサービス」も普及してきているため、遠隔地でもほぼ問題なく仕事を行うことができている。
これまでにも、遠隔地から何かを操作する業務は一部の業界で行われていた。
例えば機械などを遠隔操作する「リモートコントロール」は大型機械や危険を伴う現場では必須のシステムだ。
出社せずに在宅勤務で仕事を行う「リモートワーク」も一部の会社では試験的に試みられていた。
大きな変革が起きたのは2020年に起きた新型コロナウイルスの騒動がきっかけである。
新型コロナウイルスは、人との接触感染によって爆発的に広がった。
これを防ぐためには通勤ラッシュや会社での人との接触を最小限にする必要があり、そのためにリモートワークが推奨されたのである。
リモートワークは今後も「新しい働き方」として定着していくことが予想されている。
新型コロナウイルスの騒動でリモートワークと似た意味で使われる言葉が「テレワーク」だ。
実は両者にはほとんど違いが無い。
リモートワークは「remote(遠隔)」のワーク(work)なのに対し、テレワークも「tele(離れた場所)」のワークである。
意味としてはほぼ同じなので、個々の趣向や現場の慣習によって使い分けて問題ない。
ここで気を付けたいのは、テレワークの「テレ」は「テレビ」のテレとは別である点だ。
テレワークは「テレビ電話」を行う機会が多いため、「テレ=テレビ」だと思われることが多い。
テレビも「television(離れた場所の映像)」なので「tele」部分の意味は同じだが、「映像を伴う仕事スタイル」を表しているわけではないので、この点はしっかり認識しておくこと。
「リモート」を使った例文は以下の通り。
例文