分類

    クラウド | IT用語辞典

    クラウド 【 cloud 】

    クラウド[cloud]は、「雲」を意味する単語を元にしたIT用語である。

    データセンターのサーバに保管された情報をインターネットを介して利用するシステムを表し、データセンターを雲に見立てて利用者がデータを自由に閲覧するシステムは「クラウド(cloud・雲)」と称するにふさわしい形式と言える。

    正式名称は「クラウドコンピューティング(cloud computing)」で、その略称として「クラウド」という言葉が使われる。

     

    クラウドの種類

    クラウドコンピューティングシステムは、用途に応じて2つに種別できる。

    インターネットを介して、データセンターに保管されているデータを「誰でも利用できる」サービスは、「公のもの」という意味を込めて「パブリッククラウド」と称される。

    これに対して、企業などが組織に属する者のみを対象にしたクラウドシステムを「プライベートクラウド」という。

    両者のシステムに大きな差はないが、利用しようとしているクラウドが「パブリッククラウド」なのか「プライベートクラウド」なのかによってネットリテラシーが異なるため、媒体の目的はその都度把握しておくことが求められる。

    「cloud」と「crowd」の違い

    「クラウド」と称する場合、基本的には「cloud」、つまり「クラウドコンピューティングシステム」を意味する。

    しかし「クラウド」にはカタカナ表記の同音異義語として「crowd」も存在する。
    「crowd」は直訳すると「集団」もしくは「人混み」で、「crowd型サービス」も多く展開されている。

    例えば「クラウドソーシング(crowd sourcing)」や「クラウドファンディング(crowd funding)」は「crowd(集団)」を対象としたサービス名としてつけられた名称である。

    日本語では両者ともに「クラウド」だが、根本的な意味は異なる点を認識した上で利用すること。

    「クラウド」の関連用語

    • クラウドコンピューティング
    • クラウドサービス
    • パブリッククラウド
    • プライベートクラウド
    • クラウドソーシング
    • クラウドファンディング
    • クラウドホスティングサービス
    • IaaS  ( Infrastructure as a Service)
    • SaaS  ( Software as a Service )
    • PaaS  ( Platform as a Service )

    「クラウド」の例文

    「クラウド」を使った例文は以下の通り。

    例文

    • 情報はクラウドに保存してあるので、各自アクセスして閲覧して下さい。
      (「雲」を意味する「cloud」、クラウドコンピューティングとしての使い方)
    • 企業救済のためのシステムとして、クラウドファンディングの活用が望まれる。
      (「集団」を意味する「crowd」を使った例文)