クラウド[cloud]は、「雲」を意味する単語を元にしたIT用語である。
データセンターのサーバに保管された情報をインターネットを介して利用するシステムを表し、データセンターを雲に見立てて利用者がデータを自由に閲覧するシステムは「クラウド(cloud・雲)」と称するにふさわしい形式と言える。
正式名称は「クラウドコンピューティング(cloud computing)」で、その略称として「クラウド」という言葉が使われる。
クラウドコンピューティングシステムは、用途に応じて2つに種別できる。
インターネットを介して、データセンターに保管されているデータを「誰でも利用できる」サービスは、「公のもの」という意味を込めて「パブリッククラウド」と称される。
これに対して、企業などが組織に属する者のみを対象にしたクラウドシステムを「プライベートクラウド」という。
両者のシステムに大きな差はないが、利用しようとしているクラウドが「パブリッククラウド」なのか「プライベートクラウド」なのかによってネットリテラシーが異なるため、媒体の目的はその都度把握しておくことが求められる。
「クラウド」と称する場合、基本的には「cloud」、つまり「クラウドコンピューティングシステム」を意味する。
しかし「クラウド」にはカタカナ表記の同音異義語として「crowd」も存在する。
「crowd」は直訳すると「集団」もしくは「人混み」で、「crowd型サービス」も多く展開されている。
例えば「クラウドソーシング(crowd sourcing)」や「クラウドファンディング(crowd funding)」は「crowd(集団)」を対象としたサービス名としてつけられた名称である。
日本語では両者ともに「クラウド」だが、根本的な意味は異なる点を認識した上で利用すること。
「クラウド」を使った例文は以下の通り。
例文